祇園祭を見てきました
7月16日から17日にかけて、京都旅行をしてきました。今回のお目立ては祇園祭です。
祇園祭とは869年に全国的に疫病が大流行したため、悪霊退散を願った「祇園御霊会」が始まりとされています。
昔から「後のまつり」という言葉があります。これは時期に遅れて悔しい思いをする事を意味しますが、この言葉の由来は祇園祭から来ています。祇園祭は昭和40年以前には17日の前祭(さきのまつり)と24日の後祭(あとのまつり)に分かれていましたが、昭和41年よりこの前祭と後祭が17日と一緒となりました。この17日の山鉾巡行がクライマックスで、その後は誰も人がいなくなってしまうことから、「後のまつり」の由来が来ているようです。祇園祭は7月1日から31日までの1か月間続きます。その中でも有名なのが、宵山(14日から16日)と山鉾巡行(17日)です。
【宵山の風景】
宵山には山鉾にたくさんの提灯が掛けられ、夏の京都の夜が演出されます。盆地のため、夏は大変暑いですが、浴衣を着た女性が団扇を仰ぎながらしゃなりしゃなりと歩いていく。チャンチキチンと祇園囃子が流れ、暑さを忘れさせてくれる風情があります。1,000円払うと鉾の中を見学することができますが、かなりの行列です。特に一番鉾の長刀鉾(なぎなたぼこ)はかなり長蛇の列となっていました。
【山鉾巡行の風景】
1年に一人だけ長刀鉾(なぎなたぼこ)に乗るお稚児さんが決まります。全部で鉾は7基あるようですが、昔は全ての鉾に生稚児(いきちご)が乗っていたようですが、現在では先頭の長刀鉾にしか乗っておらず、大変名誉ある役目となります。うわさだと、お稚児さんになるには京都の名家でないとできないらしいとか。お稚児さんの鉾での舞は必見です。感動で私は涙を流しました。山鉾といいますが、鉾が7基、山が20基、他5基が四条通り、河原町通り、御池通りを巡行されます。この山鉾はまっすぐにしか進めないため、方向転換をする河原町四条と河原町御池では車輪の下に竹を敷き、水をかけて引手によって一気に回転させます。山鉾は上に長く、倒れそうですが、この山鉾を組み立てるためにくぎを一本も使っておらず、縄で組み立てているため、ショックを和らげて倒れないそうです。先人の智恵とは素晴らしいものです。
私は大学が京都にある立命館大学だったのに、山鉾巡行は一度も見たことがありませんでした。なぜならば、その日は必ず前期の試験があり、日中に行われる山鉾巡行を見ることはできなかったのです。
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藤谷英明税理士事務所